綺麗なノートの書き方

授業や会議のあと、ノートを見返しても「自分でも何を書いたのか分からない」なんて経験はありませんか?一方で、綺麗にまとめられたノートは、それだけで情報が頭にスッと入ってきます。実は「綺麗なノート」にはただ見た目が良いだけでなく、記憶の定着や思考の整理を助ける大きな力があります。
ノートを綺麗にまとめることは、ただの記録ではなく、何が重要で、どこが曖昧なのかを書きながら情報を整理するプロセスでもあるので、学習や仕事の効率や質の向上にもつながります。
また、見返したときに内容をすぐに理解できるので、復習の効率を高めるだけでなく、見た目が綺麗でやる気にもつながり、学習や仕事への意欲も高まります。

せっかくノートを取るなら、見た目も中身も使いやすいノートにしておきたいものです。ちょっとした工夫でノートの価値はぐっと高まります。
このコラムでは、そのヒントをお届けします。

ノートを書くときのポイント

字の大きさ、バランスについて

1. 字の大きさを揃える
・見出しはやや大きめにする
・本文は一定の大きさを保ち、小さすぎず読みやすいサイズにする
・注釈や補足は本文より少し小さめにして、区別しやすくする。
2.罫線を意識してバランスをとる
・罫線付きのノートでは、文字の高さをそろえて書くように意識する。
・ドット罫や方眼罫があると、文字の大きさを一定にしやすく、バランスを取りやすい。
3.文字の配置や形を意識する
・文章の左端を揃えておくと、見た目がスッキリする。
・横幅を揃えると安定感がでる。漢字やカタカナは大きくなりすぎないように注意。
・「とめ」「はね」「はらい」を意識して書くと、整った印象になる。

余白の取り方について

1.見出しや重要な部分の前後に余白を作る
見出しの前後に1行分のスペースを空けると、視認性がアップ。
2.左側にメモスペースを作る
本文の左に数センチの余白を作ると、後から補足を書きやすい。
3.余白を活かして整理する
後で振り返るときに、追加のメモやアイデアを書き込めるスペースとしても有効。

使用する色の数について

ノートに色をうまく活用することで、優先順位がはっきりし、ひと目で大事な部分が分かるノートになります。ただし、あまり多くの色を使いすぎると、かえってごちゃごちゃして見づらくなってしまうこともあるので基本は2~3色に抑えるのがおすすめです。
例えば、
見出し → 青
重要なポイント → 赤
補足情報 → 緑
といったように、色ごとに役割を決めると統一感が生まれます。

効果的なノートの取り方

引用元(https://www.pexels.com/ja-jp/photo/733857/)

階層構造を活用した情報整理

階層構造とは、情報を大きなカテゴリから細かい内容へと整理する方法です。
ただ書き写すのではなく、見出しや段落のレベルを意識して書くことで、関連性が明確になり、重要なポイントが一目で分かるようになります。
例えば、
大きなテーマ(大見出し)→ 具体的な内容(中見出し)→ 詳細な情報(箇条書き)
という順番で書くと、情報の流れが整理され、理解しやすくなります。

階層構造の活用のポイント
・見出しの文字の大きさや色を統一する。
・インデント(字下げ)を活用する。
・見出しの前後には余白を設ける。

記号やアイコンを使ってコンパクトにまとめる

記号の活用例
・矢印(→)
因果関係や流れを示すときに便利です。物事の関連性を視覚的にわかりやすく表現できます。
例: 「原因→結果」や「手順→成果」
・星マーク(★)
特に重要なポイントを強調するのに役立ちます。
例: 「★重要な要件」や「★次回までの課題」
・チェックマーク(✔)
タスクや確認事項を表すのに役立ちます。完了の状況がすぐにわかります。
例: 「✔メール送信済」や「✔資料作成完了」

イラストや図表で視覚的に情報を捉える

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・フローチャートを活用する
プロセスや手順を整理する際に便利です。ステップごとの流れを視覚的に示すことで、全体像を把握しやすくなります。

・図表を活用する
数字やデータを単なる文章にするよりも、グラフや表で表現することで一目瞭然になります。棒グラフや円グラフなどを使うと、比較や割合が直感的に理解できます。

・簡単なイラストで可視化
抽象的なアイデアや難しい概念をイラストにすることで、内容が頭に残りやすくなります。

応用編:社会人のためのノート活用術

引用元(https://www.pexels.com/ja-jp/photo/5-2381853/)

①重要なポイントを簡潔に記録し、後で見返しやすくする方法
仕事のノートでは、長文を避け、要点を簡潔にまとめることが重要です。会議や打ち合わせでは、結論や決定事項を中心に記録すると、後から確認しやすくなります。
効率的な仕事ノートの作成ポイント
1.日付と議題を明記
必要な情報を素早く見つけられるように、日付と議題を冒頭に記載しましょう。これにより、記録を時系列で整理できます。
2.重要なポイントのみ箇条書きに
冗長な説明を避け、決定事項や要点を箇条書きで簡潔にまとめます。
3.次のアクションを明確に記録
会議の後に行動を起こせるように、具体的なタスクや担当者を記載します。

②マインドマップや図解を用いて、思考を広げるテクニック
マインドマップは思考を整理し、アイデアを効果的に広げるための素晴らしいツールです。中心にテーマを据え、それを起点に関連するキーワードやアイデアを放射状に展開することで、情報の構造が視覚的に整理され、全体像を把握しやすくなります。
マインドマップの使い方
・中心にテーマを記載する
ノートの真ん中にテーマを書き込み、自分が考えたいテーマを明確にします。
・枝を伸ばして関連アイデアを広げる
テーマから放射状に線を引き、その先に関連するキーワードやアイデアを記入します。思いついたことを制約なく書き出すことで、斬新なアイデアが生まれやすくなります。
・色分けやイラストでわかりやすく
各枝やキーワードを色分けしたり、簡単なイラストを添えたりすることで、視覚的なメリハリがつきます。

③日々の気づきや学びを記録し、自己啓発に役立てる方法
社会人になっても、自己成長やキャリアの向上には学びは欠かせません。日々の気づきや学びをノートに記録することで考えを整理し、自分の成長を具体的に実感することができます。
自己成長に役立つノート活用法
1.読書の要点をメモする
本や記事から得た重要なポイントや印象に残ったフレーズをメモにまとめると、知識が定着しやすくなります。
2.仕事で得た学びを振り返る
毎日の業務や経験の中で気づいたことや改善点を記録することで、課題を明確にし、次の行動に繋げられます。成功体験も書き留めておくと、自信を持ちやすくなります。
3.目標や振り返りを記録する
長期的な目標を設定し、その進捗や達成したことを記録することで、モチベーションが維持できます。小さな成功も記録しておくと、自分の成長を実感しやすくなります。

まとめ

ノートを綺麗にまとめることで、情報整理がしやすくなり、学習や仕事の効率が向上します。字の大きさや余白、色の使い方を工夫し、記号や図解を活用することで、視覚的にも分かりやすいノートが作れます。
ノートの取り方を工夫することで、単なるメモではなく、学びを深めるツールとして活用してください。ぜひ、自分に合ったスタイルを見つけて、ノートを効果的に使いこなしていきましょう。

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